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ペルー・クスコーの石壁

今から36年前(1974年〜)私が中学生の頃、NHKで「未来への遺産」というドキュメンタリー特集番組を放送していました。
世界の文明や遺産を壮大な構成で視聴者に訴えかけてくる素晴らしいものでした。
私がマヤ文明やインカ文明を動画で一挙に目の当たりに出来たのはこの放送が最初ではないかと思います。
その中で、今でも一番印象に残っているのが「誰がどんな情念で」シリーズのクスコーの石積みの壁でした。
インパクトではナスカの地上絵と双璧をなします。しかし、精密な技に惹かれる私としては最終的にクスコーの石壁に軍配を上げます。
ランダムに積まれた石と石の間にはカミソリ1枚入る隙間も無いのです。一つとして同じ形が無い石、断面は直線ではなく微妙に揺らいでいます。
複雑に入り組んでいる断面もあります。石を粘土か豆腐を切るようにカットしてお互いの面を合わせています。
あり得ないです。超高度な技術なのに道具は原始的(らしい)。
私の考えはこうです。
当時の技術者や職人は、音楽で言えば「絶対音感」みたいな能力を土木建築分野に於いて持っている天才もしくはサヴァン症候群の奇跡的集団で、しかも遺伝により子孫にその能力が受け継がれている。
どうでしょうか。
by gaal-gaal | 2010-07-20 19:18 | 建物
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