北海道の木工家によるスツール100脚 展

茶廊法邑ギャラリーの「北海道の木工家によるスツール100脚 展」を見て来ました。
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さすが100脚も集まると壮観です。
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木工家がスツールを発表するのは、そば職人が「もりそば」を提供する事と同じですね。
まずは、なるべく作家の名前は見ずに一脚一脚見て廻り
次に一脚一脚腰掛けてみました。
私はどうしてもシンプルで構築的なカタチに目が向かってしまいます。
そして
細部の作り込みに抜かりはないか。
座り心地と両立しているか。
スツールとして、道具として機能は果たしているか。
座り心地を一番重要視するなら、布や革張で座面をくるんだクッション性のあるシートが良いでしょう。
日々の道具としてハードに使うならシンプルな構造、丈夫、メンテナンスも容易であまり高価ではないものが良いと思います。
また、オブジェとして楽しみたいならアート性にも優れたもの、一点ものとして作られたもの。
どちらにしろ愛着が沸き一生所有したくなる、壊れたら直す、どうしても使えなくなったら、2代目がほしくなる、そんなスツールが理想です。

作家は木の種類や木目も気になります。
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繊細なカット
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シンプルな見た目は確かな構造と両立していればこそ成り立つ。
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懐かしくてシンプル。
塗装をするかしないか、艶を出すか出さないか、それだけで表情が随分変わります。
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研ぎすまされていつつか弱くなりすぎず。
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このカーブはセンスと経験が無くては出せないと思う。
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エッジの造形
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木目を活かすばかりが木工ではありません。
無垢材を使うばかりが木工でもありません。
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私好み
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かわいすぎます、すばらしい。子供がぬいぐるみのように愛しそう。
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そして、私が今回一番良いと思ったのがこのスツール。
素材:バーチ材の合板(日本でいえばブナか)
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しっかりと安定感を感じる板厚
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積層合板のストライプが意匠となる。
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単に十字に組んでいるのではない。
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隙間は、後々の素材伸縮の逃げか?
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丸い穴は何のため?
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作家さん本人がいらっしゃらなかったので疑問は楽しみとしてとっておきます。
モダンで、シンプルで安定感があって、構造的にしっかり作り込まれ
手作りの柔らか加減と工業系のハードな面がバランス良く織り交ぜてあるように思います。
使い込んで手になじみ、キズだらけになっても気にせずにいられ、一生壊れなさそうです。

「私感」
椅子は道具です。新品を使わずに大事にとっておくのも悪くないとは思いますが
どんな道具も使ってみて最終的な良さを実感できるものです。
使い手が道具を手に入れた時、道具は生まれたての子供。
使い手が上手に育てて、一個一個いい味を出してほしいと思います。
ガンガン使って、ますます好きになるスツールはどれだろうかと想像したとき目に留まったのが
最後の画像のスツールでした。
スツールの名前:仕事イス
作家の名前  :安藤雅庸(あんどうまさのぶ)さん
価   格  :¥48,000

上で紹介した幾つかのスツールは知っている作家さんの物もありましたが
最後の画像の作家さんは私の存じ上げない方です。
新しい発見が出来て良い展覧会でした。
茶廊法邑
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by gaal-gaal | 2010-09-03 10:02 | デザイン | Comments(4)
Commented by ☆椅子 at 2010-09-04 05:03 x
私も行きたいとは思っているのですが…。
Commented by チカタ at 2010-09-08 23:55 x
ちかくの品品法邑でも椅子展やってますよ!
Commented by gaal-gaal at 2010-09-09 15:09
チカタさん、メールありがとうございます。
品品法邑も見て来ました。
デステイル的スツールが気になったところです。
Commented by gaal-gaal at 2010-09-09 15:10
☆椅子さん、なかなか休みがとれませんか?
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