この映画は極端にセリフの少ない映画です。
しかも会話の半分近くはコンピューターのセリフです。 役者達が熱く語る事もありません。 皆さん感情を抑えて常に冷静です。 一番感情的な場面は最初の章で「人猿」が 敵を殺したり、初めて骨を道具として理解した時でしょうか。 しかし、まだ言葉はない時代なのでセリフもありません。 セリフとは対照的に食事の場面は非常に多い映画です。 SF映画としては例外的です。全て違う場面で違う品目です。 私には、それぞれの食事風景が大変魅力的に感じます。 その料理的なモノに憧れます。 さぞかし美味しいのだろうと思います。 食べ物の美味しいか不味いかの判断は 食材の高級さや鮮度、料理人の腕、だけでは決して計れません。 母親の作ったおにぎりが「おにぎり」のなかで一番美味しかったり、 沙漠で遭難し3日ぶりに飲む水が最高に甘く美味しく感じたり。 要するに食べ物を口にするまでの背景や状況や感情が 旨さに大きく影響をおよぼす事なのだろうと思います。 私は、宇宙に行って宇宙服を着て宇宙船の中で宇宙食を食べたい! あの野菜スープ的なモノ、あのサンドウィッチ的なモノ、あのペースト状のモノ あのパティ状のモノ、どれもが美味しそうです。いつか口にしたいと強く思います。 ちなみに「人猿」が食べる生肉や、最後のフランス料理を食べるシーンは重要ではありますが 私としてはときめきませんでした。
by gaal-gaal
| 2008-05-14 22:46
| 映画
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